~本日のandwoodとは~
andwoodの日々の情報や、店主が得た知識などを公開しているページです。
「本日の~」と公言しながら、実際には1か月に1度くらいのペースで投稿しています。
気長に、ごゆるりと、お付き合いください。
入荷してすぐに品切れをしていたタモ材が再度入荷しました。
こんどは90幅定尺です。
非常に綺麗な材料なので、またドライペイントで仕上げました。
この材料は乱張りではなく、規則性を持たせた張り方が良いと感じます。
上品な空間をお求めの方は是非。
近日、有難いことに土日でのご来店がにぎわっています。
直前の予約ですと対応が難しい状況です。
少なくとも2週間ぐらい前にご予約いただけると大変助かります。
こちらフォームです。←クリックで予約フォームへ飛びます。
zoomであれば、平日の遅くでも承ります。
画像を共有できるので深いお話ができ、特に遠方の方からは好評です。
少ない人数で営業しており、お手数かけます。
良い提案ができるよう心がけ精進いたします。
※こちらの写真は先日インドネシアで発見した新しいチーク材です。なかなか良い素材で掘り出し物でした。
掘り出し物は、この年になってもワクワクします。
麻布台ヒルズの一角にある床材です。
大き目のヘリンボーンでサイズが150×900のものでした。
住宅には少し大きすぎるかな?と感じますが、広い施設だと見ごたえがあります。
150幅あるので、節が強く強調されています。
上品なはずのヘリンボーンがこんなにカジュアルに。
面白いです。
弊社で作っているものは、これの一回り小さい、120×600です。住宅に使われることをイメージしていたので、ちょうど良いかなと思います。
しかしこの節の感じは150幅でないと出せないですね!
弊社の床材と比べてみてください。
↓クリックで詳細へ
少し時間ができたので、東京の床を見に行きました。
特に面白かった床は「森美術館」「麻布台ヒルズ」この2か所でしょうか。
こちら、森美術館のエントランスです。
使われているのはナラ材かなと推測します。
エントランスは節がほとんどない、上級のグレードが選別されて使われています。
光の加減で少し黄色っぽくも見えますね。
見る箇所を変えると、斜めにも見えます。
サイズは220幅2000長ほどのサイズです。
住宅には少し大きすぎるサイズかなと感じます。
窓からの光で逆光になっています。
木目と溝がクッキリと映えて素敵です。
また、張り方もレンガ張り(半分ずらし)されている事が強調され、良い光景です。
同じ床材ですが、こちらは少し赤い光が照らされています。
イメージは夜の雰囲気でしょうか。
実はこのナラ材、浮造りに少しホワイト色が施されているものです。
この光だと、それが分かりやすく映えますね。
こちらは強い白い光が照らされています。
その為、木目に入り込んだホワイト色が強調されています。
光色と光量の違いで、ここまで見え方が変わるのかと痛感させられた施設です。
弊社でもこれに近い材料を作っていますが、施工の際は注意ですね。
↑クリックで詳細。
弊社のフローリングはヨーロッパ系のオーク材、この森美術館のものは、恐らくはロシア系のナラ材。
見え方が若干違います。
非常に面白い美術館でした。
こちら、ヒノキの床材です。
無節の床で、割と人気です。
実はこの床、無垢ではなく、2層構造になっています。
表面が2ミリのヒノキ無節挽板、裏面が13ミリのヒノキ節有板です。
構成は全てヒノキなのですが、グレードが違うんです。
施工していても、最後まで無垢と思って張られていた大工さんもいらっしゃいました。
それほど、上手にできています。
こちらの写真、この材料で棚を作った時のものです。
断面をみても、無垢に見えますね。
アップにしてみても殆どわかりません、、!
短手方向のカットだと、木目が表面の2ミリと裏面の13ミリがつながらないので、分かりやすいですね。
しかし、それでも言われて分かるレベルです。
騙せてしまうほどのこの仕上がり、、
お施主様に説明の際は、必ず「無垢ではない」ことを伝えてください。
耐久性自体は、無垢とほぼ変わらないです。
この床材を製造する理由は、木材の歩留まりと生産コストの軽減です。
無節となると非常に高額になりますが、この形だと比較して安価に提供できます。
人間の技術力により、高品質な材料を気軽に使える。
まさにアンドウッドの目指す床材です。
インドネシアより直送で現場までチーク床がやってきました。
現地で丁寧に加工をし、丁寧に検品をしても、現場へ到着する間にダメージが付いてしまう事が少なくありません。
特にリフトの傷に注意です。
現地の積み込み
通関時の積み下ろし
倉庫内への積み上げ
配送時の積み込み
配送中継地での積み下ろし&積み上げ×2~3
傷のつく可能性がある過程が、これだけあります。
できるだけリフトで傷がつかないように、パレットは高めに頑丈に作ってはありますが、それでも不可抗力でついてしまうことがあります。
今回はインドネシアより特急で届けたので、念のために現地に確認に行きました。
ついでに含水率、精度、ダメージも確認、なんとか大丈夫そうです。
モノを作ることは勿論大変な作業です。
それと同等に運ぶ作業が非常に大変だと痛感しています。
いつもお世話になっている運送会社の方々、納品時にお会いできた時にはできるだけ感謝の気持ちを伝えています。
ドライバーさんに、
「バックするので車の後ろを見ていてください!」
と気持ちのいい声でお願いされました。
あせだくの暑い夏ですが、なんだか清々しい一日です。
杉材とアンドウッドの「ダストオーク」です。
杉、オーク、両方ともに木質感の強い素材です。
それらが同じ空間に居ると、互いを潰し合っているような、そのように感じることがあります。
しかし「ダストオーク」のように「木質感を潰した」仕上げにすると、馴染むと感じます。
最初はグレーの床が作りたく、他の素材との相性は余り考えませんでした。(単純に無機質なステンレスやガラスが合いそうだなとは思っていましたが。)
製造者の想像を超える使われ方をされると、不思議な感動を覚えます。
この写真の組み合わせは、見事です。
片付け忘れた床材を夜の色で眺めていました。
バーチのヘリンボーンとバーチの定尺フローリングの組み合わせです。
特にバーチのヘリンボーンは珍しく、あまり使われることが無いです。
今の在庫が売れてしまうと、このクオリティで作ることが難しく生産中止にせざるを得ないでしょう。
※特にヘリンボーンはクオリティが重要。
売れてほしくないような、でも早く有効に使ってもらいたいような。
私にとって、複雑な床材です。
この写真をみて直ぐに何の材料かわかる人は凄いです。
何でしょうか??
応えは、カエデです。
カナダのメープルにも似た雰囲気なんんですが、若干木目が繊細に見えます。
そのカエデの色むらグレード。
キノコが生えた痕がある黒い筋も若干入ります。
(模様だけで品質には問題ないと考えます)
愛着を込めて、「きのこグレード」と名付けました。
弊社で人気の「ドライペイント」で仕上げて、今年の秋ごろに入港の予定。
どうぞ、ご期待ください。
アンドウッドの床材が使われた現場でyoutubeの動画撮影が行われました。
愛媛から来られた建築ザムライこと松本さん、新潟を代表する辛口(?)社長、オーガニックスタジオ新潟の相模さん。
二人の掛け合いが子気味良く、後ろでずっと勉強させてもらいました。
驚いたことは、このカメラマンの男性も動画に声だけ参加されているのです。
素人という立ち位置で素朴な疑問を二人に投げかけ、より内容の深い会話に成立させていました。
確かにこれは見やすい動画に仕上がるのだろうと想像できました。
世の中には面白い人たちが沢山います。
良い一日でした。
オーガニックスタジオ新潟
https://www.youtube.com/@minorusagami
建築ザムライ
https://www.youtube.com/@SamuraiWinWinHOME
5月30日の12時より、住宅ビジネスフェアat東京ビックサイトで話します。
ひいき目なしで、豪華なメンバーですが、その中に私も。
すこし緊張します。
私の話を聞いてみたい方で、来場が難しい方はご連絡ください。
資料がありますので、差し上げます。
しかし、こういう祭典は楽しそうです。
先日、数年前に床材を納品した「文箱」さんへ行ってきました。
チークのパーケットに濃い着色をした空間です。
色が適度に剥げており、いい経年をしています。
この写真が数年前の似たアングルで撮った写真。
色が抜けて、今のほうが木目が立ってますね。
個人的には今のほうが好きです。
どのようなメンテをしていますか?と聞いてみたところ、毎日このモップで水拭きをしているとの事です。
そのおかげか艶が出てきています。
傷もあり、それが歴史ある重厚さを物語っています。
とても大切にされている証拠です。
濃い着色は色が抜けて、艶がでるところに価値があると感じます。
ぜひ、長野へお越しの際は寄ってみてください。
素敵な文房具がたくさん販売されています。
※私も思わず購入しました。。
撮影協力:手紙舎 文箱
https://tegamisha.com/news/98859/
この床の詳細
久々にフランスのオーク材が入手できました。
なぜ、この国のオークにこだわるのか?
フランスのオークは節の雰囲気が良いので好きなんです。
なので、このグレードオンリーで製材します。
無塗装テイストの仕上げにて製造します。
今回は、アンドウッドでは珍しい「ラッカー仕上げ」。
オイル塗装より艶を落として仕上げることができます。
この仕上げにより、より繊細な、上品なテイストに。
節有で上品なテイスト、なんだか良くないですか?
大きなお仕事を頂きました。
あるホテルの改築工事用の床材製造です。
しかし、あまりにも規模が大きすぎて申し訳ないのですが辞退する予定です。理由は既存のお客さんの仕事があるからです。
アンドウッドは大きな会社でもなく、人員も非常に少ないです。キャパシティをオーバーしてしまうと、既存のお客さんへの対応が遅れてしまうことは目に見えています。
性分なのか、より身近な方との仕事や付き合いを優先しています。
しかし、この様なお声がかかることは本当に嬉しく、声がけ頂いた方々を手ぶらで返すわけにはいかない、、と思っています。床材の製造まではできませんが、製造アイデアや施工法などについてアドバイス可能なので、この仕事には参加を続けます。
「手ぶらでは返さない」
きっとこれは関西人の性分なんでしょうね。。
何か気になることがありましたら、お気軽にメールでご相談くださいね。
必ず、回答いたします。
久々のブログ更新です。(滞っておりすみません)
引き続き遠隔にて、海外の木材業者と打ち合わせをしています。
この写真の木材、わかりますか?
アッシュではない、タモ材です。
アッシュ=タモではないと私は考えており、別物です。
アッシュは木目が荒く、カジュアルなイメージ。
タモは目が詰まっており、上品なイメージ。
ざっくり話すとこんな感じ。
明るい状態で床材にしたいので、例のドライペイントで仕上げます。
入港は4月くらいでしょうか。
ご期待ください。
サーバーの調子が悪いようです。
時々、このHPの写真や文章のリンク切れを起こしています。
もしHPで写真が消えているページがあれば、お知らせくださいますと、助かります。
すぐ改善いたします。
すっかり情報量の多いページになってしまい、すべてを確認することが非常に困難です。
みなさまのお力いただけると、嬉しいです。。!
いい建築のモノサシとして、私は使われている木材に注目します。
先日遊びに行った、新潟市秋葉区のスロウプハウスで使われていた木材は本当に良いものたちで眼福をしました。
ケヤキ、杉、松、色々な木材が丁寧に使われた、いい建築です。
現在でこれだけの建物を建てたいと言われたら、私は材料をすぐに揃える自信がありません。
少なくとも、のべ2~3年は時間を割かないと厳しいかとおもいます。(一部は海外の材料を日本に入れて製材するでしょうか)
スロウプハウス、ぜひ行ってみてください。
撮影協力 スロウプハウス : https://slopehouse.jp/
メールアドレス : slopehouse.akiha@gmail.com
公式LINE : https://lin.ee/j9zn9pr
話が全く変わるのですが、アンドウッドのホームページの写真が時々消えています。
見つけられた方は修正しますので、ご一報いただけると助かります。
近年、円安と木材価格の高騰により、日本でウォールナットの床を見なくなってきました。
非常に落ち着いたトーンの床で、私も好きな床の一つです。
このままだと、日本からウォールナット床が消えてしまうと危惧し、海外にあるウォールナットをかき集めて1コンテナ日本に輸入しました。
このウォールナットの床の施工例です。
新潟の日航ホテルのロビーに採用されています。
いつも通るたびに「良いなあ」と嬉しくなる空間です。
ぜひ、新潟の方はこの建築の足元にも目を向けてみてください。
少し前ですが、10年間ほど使われたウォールナットの床材を綺麗にしてきました。
無垢材は研磨をして再塗装すれば新品同様になると言われますが、実は私はその方法が余り好きではありません。
研磨をすると、それまで育ててきた床材の「味」を無くしてしまうのです。
私の方法は、表面の汚れを落とす程度の研磨をして、油を磨きこむ方法です。
ここでのコツは、汚れを落とし過ぎないこと。(何か矛盾もしてますが。。)
するとヴィンテージ感たっぷりの素敵な床が現れます。
あくまでも、この感覚は私の主観なので、同意してもらえる人がいると嬉しいです。。!
私は竣工した建築へ伺い、アンドウッドの床がどのように使われているのか見ることが大好きです。
慣れないカメラを持参し、ご厚意で撮影もさせてもらっています。
その建築数をカウントしてみました。
建築数:335件
写真枚数:4252枚
予想以上のボリュームです。
これも皆様のおかげです。
撮影した写真は「施工イメージ写真」より全て見ることが可能です。
ぜひ、ゆっくりと見てください。
※この写真は私が初めて撮影した竣工写真です。
新潟の筒石駅に行ってきました。
地中深くに潜り、プラットフォームにたどり着ける、「モグラ駅」と呼ばれるところです。
湿度は90パーセント以上もあり、夏でも涼しく、なんとも異様な空間が広がっています。
壁のコンクリートに新しさは全く感じられず、苔が至る所に見られました。
しかし何とも言えない良さを感じました。
一朝一夕ではできない、この味わい。時間を経た空間にしか出せないものです。
私の作る床材も未来にこんな味わいになるのでしょうか。
それを実現させるためにも、「耐久性」には十分に気を使わなくてはいけないと再確認させられます。
久しぶりに西方面へ長期出張に出ていました。
やはり方言があり、とても力強い印象を日々受けておりました。
建築も心なしか関西風でいう「コッテリ」したものが多い印象で、日々眼福をしていた私です。
新たに学ぶものも多くありました。
写真はジャトバの床材例。
聞きなれない材料ですが、質の良いカリンのような表情で、非常に落ち着きがあります。
狂いやすく、施工が非常に困難な材料でもあります。
しかし仕上がりが素敵で他に例がありません。
これも、「コッテリ」した建築の一つでした。
とあるプロジェクトのためにオーク材を模索中、220幅という凄いオーク材を発見しました。
節の感じも悪くなく、間違いなく掘り出し物。
しかし長さが2200mmで非常に長く、国内での配送が困難であることが玉に傷です。※送料が高くなってしまう。
プロジェクトが受注できなくても欲しくなる材料。
こんなのが結構あるんです。
中国に行きたい。と思ったのが今年の4月。
しかし、現在の中国へ訪問するにはビザが必要です。
このビザ取得がとても大変。
未だに降りません。
すっかり遠い国になってしまいました。
中国の仲間たちは本当に元気にしているのだろうか。
ますます、実際に会いたくなります。
製品の輸入は、ほぼ通常どおりなのですが、
モノだけが淡々と来るような、何か寂しさを感じます。
アンドウッドの本を作っています。
4年ぶりです。
そろそろかな、、と、やっと重い腰を上げました。
今回は初めて外部の方と一緒に作っています。
面白い本になりそうです。
バーチのトリプルヘリンボーンです。
これ、文献でも見たことがありません。
恐らく世界初で世界唯一の空間じゃないでしょうか。
派手さは無いですが、床材を作っている人間としては強烈に印象に残ります。
まだまだ人々の知らない床材があります。
終わりが無いんでしょうね。
今年に入って施工写真を多く撮影しています。
過去最高のペースでは無いでしょうか。
撮影をする際に気にすることは、その建築を写す事です。
床材をあまり主張させずに、でも床材の存在を知ってもらえるようにと、矛盾した感覚ですが、そのとおりなのです。
そして、光をとても気にして撮影します。
朝の光なのか、天気はどうなのか、季節はどうなのか、照明はどのようなものが使われているか、、
色がまったく変わってしまします。
その建築を表現でき、また床材やその他使われている建材の本当の色を皆様に伝えることができる写真。
それはなんと難しいことでしょうか。。。
弊社は撮影屋ではなく、木材屋です。
ほんとうに素晴らしい建築写真はプロにはかないません。
しかし本当の木材の表情や色に関してはプロです。
膨大な写真があり、その撮影した時の光の状態を記録しています。
気になる写真があれば、お問合せ下さい。
光の種類も交えて床選びのノウハウお知らせすることができます。
この光の話、床選びだけでなく建材全てにおいて、とても重要な事です。
プライウッド上層の挽板が盛り上がりました。
珍しい現象です。
原因はプライウッドと挽板の間の接着不良ですね。
これは完全に弊社の責任です。(面目ない。。)
補修をしてきました。
動画を撮りましたので、見てください。
意外と簡単に治せますよ。
打合せをしていると、ひょんな材料が見つかる事があります。
今回発見したものはこの材料です。
「ジャトバ」という素材で、赤い材料なんです。
出所やグレードを見ても、かなりの掘り出し物。
すぐに契約して購入しました。
この材料は丁寧に使いたいので、これから再乾燥して4隅をすこし落とします。
もうひとつは、カナダのハードメープルです。
サトウカエデなんて呼ばれたりもします。
私も経験の少ないピーリングカット(かつら剥き)の素材です。
ヨーロッパで床材を販売している友人が作っているのを見て、面白いなあと存在は知っていましたが、モノをみて私も作りたくなりました。
木目が面白くなり、また幅が190と幅広で作れるんです。
タイル的に使えそうで、よい空間になりそうと想像がふくらみます。
GW明けぐらいには通関が切れればよいなあ。。と製造中です。
この写真は今からちょうど10年前のミャンマーで撮った写真です。見ているだけで暖かくなってしまう気候ですね。
この丸太たちは、すでに形を変えて世界中に渡っているのでしょう。
統計は無いのですが、加工された木材の生存率はどの位なのでしょうか。
これらの丸太で樹齢70年以上の代物です。
願わくば、それほど長く使われていれば世代間の不公平さもなく分け合えるのですが。
加工に携わる人間、それを販売する人間は、捨てるに耐えないクオリティの製品を作り、販売しなくてはいけないなと、常日頃思い続けてしまします。
遅くなりました。
明けましておめでとうございます。
こちらの写真はちょうど7年前のハルビンです。
姉妹都市である新潟から直通便も出ていた都市ですが、今ではすっかり遠い場所に思えます。
益々、世界は変化するでしょう。
意固地にならず、柔らかい感覚を忘れずにアンドウッドは世界と共に進みます。
どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。
埼玉のコーヒー屋さんです。
こちらの壁をみると、弊社のアガチス羽目板が使われています。
長さが1950のものを、スダレ状に張り下の余白空間はタモの集成材でベンチにされています。
非常に歩留まりのよい「デザイン」です。
「デザイン」は見た目に重視されがちですが、歩留まりの「デザイン」は心が痺れます。
ものを大切にする意匠は心に来るものがあります。
久しぶりにヒッコリーが入荷しました。
しかし、入荷したとたんに在庫のほとんどが無くなりました。
待っていた人がこんなにいたんですね。。
それもそのはず、質の良いヒッコリーは見つける事に苦労します。
弊社でも3年越しの「お久しぶり」です。
質の良いヒッコリーは、「ピーカンナッツ」と分類されます。
「ピーカンナッツ」は節がそんなに入らず、家具へ使われることが多い印象です。
弊社のものは、その中間でしょうか。
適度な節も無いと、少し床としては面白味に欠けます。
しかし「ヒッコリー」のほうは、少々色ムラが多すぎる印象で、私は余り好みません。うるさすぎます。
写真はアンドウッドの床、丁度中間くらい。
良い感じではないですか?
新潟の大白川で伐採されたブナ材です。
特に、芯の「偽芯材」と呼ばれる部分です。
表情が豊かなのですが、狂いやすいのが玉に傷。
樹脂で固めたらどうかと、実験中です。
これは実用品ではなく、ひとつのアートとして作ります。
仕上がりが楽しみです。
バーチのトリプルヘリンボーンです。
これは、、テンションが上がらざるを得ない。。
竣工が楽しみです。
慌ただしい毎日を過ごしており、気が付けばもう10月も中ごろ。
ホームページを全く更新していない事に気づきました。
2022年は世界状況が大きく変わりましたね。
この1年は忘れられない年になりそうです。
まだ2か月ありますが、さらに状況変化があると予測しています。
世界状況が変わると、仕入れられる物も変わります。
今回、アンドウッドで入手できたものは「ミズナラ」。
それも極上品。
製造していて、こちらの気分が高揚する材料です。
円安で、ウッドショックで材料が入手できなくなるという事はありません。
確かに選定できる選択肢は狭まるのですが、視野を広げるとひょんな所から素晴らしい材料が見つかります。
この状況は今まで出来なかった床材を作る事ができるチャンスでもあります。
アンドウッドでは積極的にこういった材料を日本に入れます。
日本の建築に、末永く残したいんです。
戸建てリノベの現場です。
ここでは、アンドウッドの新しいプライウッドフローリングが使われています。
90幅乱尺といった一見普通のフローリングですが、接着剤を使わない工法で施工をしています。
これのメリットですが、
・接着剤分のコストダウン
・施工手間の軽減
・剥がして再利用可能
こちら3点でしょう。
今回、「施工手間の軽減」がどのくらいあるか、施工した大工さんに細かく聞いてみました。
施工面積ですが、6坪で2日弱で貼り終わったとの事。
広くない空間だととカット作業があるので時間がかかりますが、意外に早いです。
また床の精度がよく、無垢と違って最後になっても伸びず「施工しやすい床」と嬉しい意見ももらっています。
確かに無垢だと精度がプライウッドに比べても劣り、狙い通りに施工できないことが殆どです。
もう一つは、乱尺で有るためにロスが少ないとの事です。
確かにこの現場ではロスを見越した分が丸々余りました。
精度のよい床材だからこそ狙い通りに施工ができてロスが無いと、一つ嬉しい誤算でした。
製造者である我々は色々なアイデアを盛り込んで作り苦労もありますが、こんな意見が聞けると苦労も報われます。
ぜひ、この新しい床材を試してみてください。
二つの黒い矢印の方を見てください。
タイルに接合している木材が黒くなっていますね。
これはタイルと木部の間のコーキング材が木材に染み込んで化学反応で黒くなったと考えられます。
一方、赤い方の矢印を見てください。
なんの変化もありませんね。
この違いを考えたのですが、木材の「小口」がコーキング材の溶液を吸ったのではないでしょうか。
木目と直交する「小口」は毛細管現象により液体を吸いやすいんです。
赤の矢印の箇所は木目と並行の面なので、変化はほぼ見られません。
長年、この化学反応を見てきましたが、確かに平行した面では見られることが少なかったです。
この年になって、ひとつ勉強になりました。
床材を納品した長野県の松本に行ってきました。
こちら、銀行として使われていた建物をリノベーションして雑貨店にされています。
内装は新しくしているのですが、何年も前からここにあったような雰囲気。古いものを上手に残して新しいものを上手に足されてるなと勉強になります。
写真を撮りましたので、ぜひ見てください。
手紙舎 文箱(ふばこ)https://tegamisha.com/news/98859/
竣工してお住まいになられているマンションへ施工した職人さんと伺いました。
職人さんと伺うと施工の際のディテールを聞くことができるので、本当に楽しいです。。また床材を作っている身として、床材の改善点を聞ける貴重な瞬間でもあります。
この後、みんなで撮影会をしました。
施主、施工職人、床材屋、3人が全く違うアングルで撮影をしていた事も印象的です。
アンドウッドのお店は、外壁にチーク材を貼っています。
これは外壁用につくったチークではなく、床材として作りました。
水があたる下方周辺は色が抜けていますが、目線を遠くにしてやればそんなに気になるものではありません。
むしろ、味が出て好みの感じです。
どのように、どんな場所に施工をすれば、こんな経変変化になると判る生きた事例ができました。
丸太の歩留まり計算もそうですが、使用する用途も固定概念に囚われては面白い建築は出来ないなあと痛感します。
反面、重大な失敗のリスクも伴いますが、そこは経験測であるていどの覚悟をしておきましょう。。
写真を整理していたら昔のものがでてきました。
コロナ前のインドネシアです。
片道12時間程度のこの場所も、今ではすっかり遠くなってしまいました。
最初は床材を作るために彼ら仲間と会っていましたが、今は仲間と会うためにフローリングを作っているような感覚になります。
テレビ電話越しの見慣れないマスク姿の彼らを見て、今はフローリングを作っています。
こちらは製作が難しい変形パーケットです。
実際は現地に伺って検品して製造したいのですが、今回はテレビ電話を介在させて製造に挑戦しました。
仕上がりは上々です。
明るい話題が少なく、世間も私も不安が多い世の中ですが、多少の無理をしても出来ることに挑戦することが大切です。
永遠にこのような状況が続くとも思えませんから。
バーチのヘリンボーン。
全くと言ってよい程にノーマークだった床材ですが、予想以上に面白いです。
純粋に張られ方が楽しめる材料なんです。
クセのない上品な木目なので、それに影響を受けることなく床としての形状が楽しめるんです。
こちら建築では120幅のものをスダレ張りに、60幅のものをヘリンボーンに張られました。
うーん。
私だけではこの張り方は思いつかなかった。
やはり、いろんな人と打合せって大切ですね。
一人だと、創造にさみしいものです。
ひさびさです。
コンテナが入って、新しい床材を確認しました。
90幅定尺のタモ。
地味かもしれませんが、これって日本に殆ど無いんじゃないでしょうか??
定尺だと揃えてスダレにも張れるので、いい感じの空間がつくれるんです。
↑クリックでページ飛びます。
こちらはブラックウォールナット。
もちろん、90幅の定尺でつくりました。
ウォールナットは日本にあるんですが、この形状はナカナカ無いかと。。
もしかすると、壁にも良いかもしれませんね!
想像は膨らむばかりです。
大工さんから連絡がありました。
「床の一部に塗装が乗っていない」
気になり、すぐに現場にかけつけました。
この写真の床が該当する床です。
ウネウネと、左右に白いシマシマ模様がでています。
これは杢目の一種で「虎斑」(とらふ)なんて呼ばれています。
変わった模様なので確かにオーク材を扱ったことが少ない方は驚かれるのも無理はありません。
もちろん塗料はしっかり乗っていました。
日本人の多くは多少疑問に思っても納品された床材をそのまま施工しているように感じます。
この様に少しでも疑問に思われたら連絡を頂けることは非常に嬉しく思います。
天然素材の建材なので、実は何があるのか私にもわかりません。
今回は杢目の認識違いの問題でした。
しかし、まったく予想だにしない問題があるのかもしれません。
些細なことでもかまいません。
疑問に思われたら、お気軽に連絡ください。
それが致命的な問題であった場合、早い方が多くの対策を練る事が可能です。
なかなか海外に行って床材開発が出来ません。
ただ、アイデアは貯めて少しづつ試作品を作っています。
今回は幅細のフローリング。
私の好きな形状です。
隠れた需要があるのでは。。
インドネシアでの検品風景です。
90幅のチーク床を作ってます。
遠隔での検品ですが、段々と慣れてきました。
現地に行けない分、打ち合わせは「密」になっています。
ダストオークが使われた初めての建築が竣工しました。
この床材は品質コントロールが難しく、最後まで気が抜けない床材でした。
なぜなら、この床材には仕上がり予測が難しい2つのポイントがあるんです。
・木目の状態によって見た目がかわる
・塗装職人の機嫌によって仕上がりがかわる
はっきりいって、心労を考えると割にあわない床材です。
これを海外に行くことが出来ずに、ZOOMのみで打ち合わせのみで仕上げるとは、リスクが高すぎてバカな話です。
アンドウッドとして、できる限りしたことは、
・樹齢の指定、木材のグレーディングルールの細分化
・塗装職人と使用塗料の成分の指定(ブランドでなく、成分というのがポイント)
主に、この二つです。
今まで感覚的に海外やっていたことを、気持ち悪いくらいに論理的に文章化して、それを現地に伝えました。
結果、ある程度の製品化ができた事に、私の今までの感覚は一定の論理に基づいたモノだったんだなと、知らされてしまいます。
「これでは、海外に行く意味がないんじゃないか」
真っ先にこの文章が脳裏をよぎりました。
。。。実際、そうなのかもしれません。
しかし感情として、私は海外に行って、いろんな友人と会い、床材の話がしたい。
一生懸命に、海外に行く上手な理由を屁理屈こねなくては。
意外にもこのブログを定期的にご覧になられている方がいらっしゃるようです。
先日、ご来店の建築家さんが「あのときのブログに書かれていた張り方がよい・・」という言葉で気づかされました。
いやはや、なんとも身の引き締まる思いです。
写真はそのお話に挙がった張り方。
ヘリンボーンの床材を縦に、規則的なズラし方によって施工するデザインです。
このずらし方も、何センチずらすのか、楽しい悩みです。
本当に建築って楽しい、床材って楽しいと再確認できた一日でした。
感謝です。
昔の写真を見つけました。
ミャンマーのシュエダゴン・パゴダに伺った際の写真です。
現在、情報でしかミャンマーの現状はわかりません。
ここ最近の世界の動きには目が回ります。
この写真は、たった数年前に撮影した写真です。
木材の状況も同じく状況の変化が激しいです。
この状況をコントロールできる力はアンドウッドにありません。
しかし、結果として出てきた状況をアンドウッドでコントロールし、製材することは可能です。
より、丸太と相談する時間が増えそうな未来です。
まさにウッドショックです。
需要が急激に高まると、モノがなくなり価格が高騰します。
立場上、チャンスな面も多々あるのですが、ここで動く事はどうも性に合いません。
純粋に木と建築を楽しむ方が、今後の建材開発に影響を与えられるはずです。
しかしながら、この狂った状況で良い建築ができずお困りの方、ご相談ください。
床材であれば、何かしらアドバイスできるはずです。
※写真はコロナ前の昔の写真です。
ジョージア・オキーフという女性の名前が打ち合わせででました。
この女性の住んでいた家の雰囲気にされたいとのこと。
知らなかったので、早速検索。
著作権の関係で画像が出せませんが、何ともいえない無機質な雰囲気です。
しかし、やさしさのある空間で素敵です。
ここの雰囲気になりえる、床材とは。。
悩ませる宿題です。
こういう悩みは、初心に戻れる感覚になり、清々しいものです。
オーク材の導管に白色を入れてみました。
左が色入りで、右が何もしていないオークです。
じつはこれ、「オイル塗装」をしたものに「白色」を入れているんです。
通常、オイル塗装をしたものに着色は困難だと私の常識ではありました。
これの何が凄いのか??
オイル塗装をして、数年間使った後でも白色にできるという事なんです。
これって私の中では画期的です。。
いやはや、知らず知らずのうちに自身の常識に洗脳されていました。
まだまだ知らないことが多いんだなと、痛感させられる今日この頃です。
ウッドショックと叫ばれており、いろいろ動いています。
COVID19に続き、動きの激しい世の中ですね。
写真は弊社の新しい床材、ミニパーケット。
たまにはこんな床材を外に敷いて、ノンビリしてみてはどうでしょうか。
※ちゃっかりアピールです。
以前のショウルームの外壁はオーク材でした。
この写真は移転の際に郵便受けを取り外した写真です。
郵便受けがあった様子が、くっきりと色差になっていますね。
郵便受けの上に水が溜まっていた様子が見えますね。
水がたまり、それが乾くと色が抜けるんです。
気づいたことは、シラタの部分は色が余り変わらないんですね。
新しい発見でした。
やっと、やっと入港して通関が切れました。
※最近は、なんだか入港が遅れ気味です。
長年、フローリングを作ってきましたが、自分のために作る経験は初めてです。
ちょっと多めに作ったので、気になる方は提供することも可能です。
わたしとお揃いの床にしてみませんか。
サイズ:15×400×400 (面無し)
樹種:チーク
ひとつの正方形が、200×200で、4枚で1セットです。
結構良いのではと、期待に胸膨らみます。
アガチスの羽目板を貼りました。
すこしずつ、形になってきています。
久々のチェリー材です。
カスリは入りますが、いいものが入りました。
150幅の1818長で、豪華な床材です。
ショウルームのヘリンボーンの施工が終わりました。
3日間かかりましたが、動画にするとたったの3分です。
凝縮された動画を、お楽しみください。
棚ができてきました。
広さは今と変わりませんが、棚の収納力があがります。
少しでも床材が見やすく、分かりやすいように作ります。
ショウルーム作っています。
悩みましたが、ヘリンボーンをメインの床に。
「これ」といったコンセプトもなく、「なり」で施工とデザインを進めます。
その、ゆるさが良い方向に進めば良いのですが。
いままで、「単板貼り」と表記していたものを、「プライウッド」に変更します。
なんだかこちらの方が、しっくりきませんか??
このプライウッドフローリングは日々進化しています。
ご期待ください。
ショウルーム移転の為、新しいショウルームを作ります。
打合せ中です。
現在の場所と立地は気に入っているのですが、次に進んでみます。
衝動にかられ、こんな貼り方をしてみました。
幅細の定尺フローリングです。
ちょっとずらしてジグザグに。
いい感じじゃないでしょうか。
ウォールナットの超幅広を買ってしまいました。
(あんまり数量ないですが)
180~190幅になる予定です。
幅広になると出る、うねる杢目。
良い。
現場の撮影をしてきました。
手前が私で、奥の方がプロのカメラマンです。
やはり、私の撮影の方が、視線が低いですね。
「床」をメインで撮っちゃいますからね。。
ブラックウォールナットの撮影をしてきました。
今回の建築は北からの光が入る建築です。
光によって、床材の色味は大きく変化するので、いろいろな角度から写真を撮ってみました。
参考になるはずです。ご覧ください。
少し前の写真ですが、ローズのヘリンボーンを検品した風景です。
この状況下で国外に出ることは厳しく、何故だかとても懐かしく感じます。
国内でも殆ど無いであろうこのローズのフローリング。
探されている方が多いのか、入荷して直ぐに売れてしまいました。
国外ですが、少しだけストックありますが、国内に入れるかどうかは未定です。。
インスタライブのネタが尽きません。
しかし、少し内容が深く、固くなっているような気がします。
次回より、もう少し聞きやすい内容にしてみますね。
10日(金曜日)20時より、オンエアです。
インスタグラムでライブ配信しています。
毎回生放送ですが、意外に話が止まりません。
1回目は保存を忘れたので消えてしまいましたが、2回目からはIGTVで見られるようにしています。(途中のフリートークはカットします)
ノーカットの生配信は毎週金曜日20時~より放送中です。
ぜひ、聞いてみてください。
チークの内装材を約4年ほど外に立てかけておきました。
写真の右のものがそうです。
左のものは、ずっと室内にあったもので、違いが見えますね。
「なぜフローリングは外壁に使えないのか」
これは私がずっと思っていたことで、引き続き実験をしています。
実はアンドウッドのショウルームにはオークフローリングを外壁に使用しています。
現在、3年ほど経ちますがいい感じに「ヤレ」てきています。
この「ヤレ」があるので使えないと言われていたのでしょうか。
このチークも見事に「ヤレ」ています。
良い感じです。
また、このチークには特殊な塗装をしてあります。
アンドウッド特製のちょっと強いオイル塗装です。
この床材、気に入ったので今度自宅の外壁に貼ってみます。
仕上がりをご期待ください。
Zoomを使用して検品をした床材が入りました。
出来は完ぺきではないですが及第点です。
遠隔の割には、よくできたと思います。
なぜ出来たのか、少し落ち着いて振り返ると、アンドウッドのでは「感覚」に頼らない検品をしていたからだと再確認しています。
「感覚」に頼る検品ですと、検品する人間に差が出てしまい品質に大きくムラが出ます。
また、その感覚を遠隔で伝えることは至難の業です。
最低限の検品はあくまでも論理的に、数値化できるように心がけてきました。
出来上がる製品は完ぺきでは無いのですが、お見せしても恥ずかしくない出来です。
完ぺきというのは、木目一つ一つや、製材の精度0.01ミリの話です。
ここまで求める方は、この騒動が落ち着くまでお待ち下さい。
わたし自ら、製材をしに国外へ渡ります。
Zoomを導入して床材の提案を始めました。
基本は弊社のホームページを共有し、提案です。
もちろんお客様から画像などの共有OKです。
どんな打ち合わせができるのか。
新しい試みで、年甲斐もなくワクワクしています。
お気軽にお問い合わせください。
新年度になり、アンドウッドでは新入社員を迎えました。ジャカルタ出身マメ科のメンゲリスさんです。木ならではの多くの経験を持ち、今後は丸太との交渉をメインに業務を行ってもらいます。なお、アンドウッドは巨大なメンゲリスさんの為に、新社屋に移転いたします。今年度もアンドウッドをよろしくお願いいたします。
コロナウイルスの影響で、ほぼ新潟オフィスに居ます。
長距離を動くことで、誰しもが被害者にも加害者にも成りえます。
そんな中、遠隔で色々な事をする必要があり、海外スタッフともいつも以上に国際電話で話しています。
こんな時、信頼できる人々が海外に居ることを心強く思います。
弊社の最も大切にしている「品質」ですが、これを遠隔で維持することは至難の業です。
しかし、近年のネットインフラを使用すれば何とか維持ができる希望が見え、そこに投資しています。
色々な意味合いで新しいandwoodの床材が近日完成します。
ご期待ください。
コロナの影響で、輸入貨物に影響が出ています。
納期のある中、恐縮ですが気長にお待ちいただけますと幸いです。
木は成長するものですが、決して「有限」とは言えないです。
特に成長の遅い木は多く切られてしまうと、あっという間に枯渇してしまいます。
「珍しい木がある」「良い木がある」という情報はよく世界中から入ってきます。
しかしながら、ほとんどが出所の得体の知れない木であり、いろいろな意味での危うさを感じます。
特に花梨材の情報は世界中から来ますが、弊社では殆ど扱いを辞めている状態です。
理由として、
1、価格が高すぎる
2、質が悪い
3、違法である可能性が高い
この3つがあるからです。
商売としての感覚では1と2は扱いを辞めることは正解です。
しかし私個人の感覚として、3の感覚が最も大切な事だと断言します。
商売に感覚が寄りすぎると、違法伐採が進み一部の人間のみが利益を獲得する絵図が簡単に出来上がります。
しかし木材という資源は人間、動物、植物、すべての生き物の共有財産だと思うのです。
なので、使うときは
資源を「生産」させる事
資源を「再利用」する事
資源を「必要なだけ」使う事
これらの事をよくよく考えるべきだと思います。
使う事は決して「悪」ではないんだけど、度を越して使ってはいけない。
意味もなく、理由もなく、無駄に使ってはいけないという感覚でしょうか。
私はアンドウッドの会社の商売としても、個人としても木を扱っています。
どちらに寄りすぎてもいけない。
判っているんですが、どうしても個人に寄っちゃう。
まだまだ、創業4年の苗木のような会社です。
100年後はどんな樹に我々はできるのか、それも楽しみです。
先日、ご縁があってアメリカからアンティーク衣料を輸入している方と知り合いました。
彼のお店を見てみるとアメリカで使われていた様々なアンティーク家具が。
その中にヒッコリーのベンチがあったのです。
良い経年変化をしており、弊社の床材と一緒に写真が撮れないかとお願いしたところ、快く承諾してくださいました。
下に敷かれているものが、弊社のヒッコリー床です。
このアンティークベンチ、脳天から打たれたビットや経年変化の色味、とても参考になります。
このアンティークベンチに使われたヒッコリー材は大切に使われてきたようで、幸せものですね。
撮影協力:mushroom vintage clothing store
ご協力有難うございました!
アンドウッドでは、施工後の現場に出来るだけ伺えるように心がけています。
その理由として、
1、床材の不具合の確認
2、現状の木目の確認
3、建築が好き
ざっくりこの3点が挙げられます。
1に関しては、ササクレ等があった場合は伺った際にその場で補修もできますし、今後の床との付き合い方についてもレクチャーすることができます。
2に関して、床材の製造過程でロットごとの木目の確認が意外に難しいのです。
建築に使われて広い面積で使われた際に、そのロットの木目の「リズム」が判るんです。
その「リズム」から、現状の丸太の状況を読み解くことが遡ってできるので、重要です。
3に関して、単純に建築が好きです。
また、弊社で作られた床材の完成を見ることは、生きがいです。
写真撮影の際、ファインダー越しに見える景色には毎度感動させられます。
竣工後に、ましてやお施主様がお住まいになられてから伺うことは、無礼な一面もあると思います。
しかしフローリングのメーカーを呼ぶことで、誰も知りえない製造工程の背景もお話しできます。
ひとつの「イベント」として、お呼びいただけますと嬉しいです。
※京町屋でヘリンボーンを採用された例
苦労して作られた床材の完成形です。
ヒノキを一日中カットしていました。
やはりヒノキの香りは格別です。
今も香りが部屋中に残っています。
突然の来店のお客様にも「良い香りがする」と言われ、カットして出た木の粉が欲しいとの事、喜んで持ち帰られました。
「無節」「節あり」とシンプルに2種扱います。
香りはインターネットではお伝え出来ません。
ぜひ、一緒に香りを楽しみませんか。
なんにも告知していないのですが、アンドウッドで飲食店を作り、運営をしています。
カウンター5席のみで、その日に仕入れられた野菜や肉で提供される、メニューのない定食屋です。
「スナック風カフェ」と表現すればよいでしょうか。
外壁は虫食いのチーク材を採用し、今後は木をそこに植え付ける予定です。
新潟市へお越しの際はぜひ寄ってください。
【店舗名】
「miiba」(ミーバ)
【場所】
沼垂テラスの中
ブログの投稿に大分間があきました。
じつは、「木材調達記」を少しずつ作っていたんです。
ひっそりとUPしています。
ご興味のある方、読んでみて下さい。
※この写真はインドネシアの学校で日本語教師をしたときのもので、あまり調達記には関係ありません。
先日、知り合いの職人さんのご自宅に招かれ、床に驚かされました。
寄木で貼り合わせてあったんです。
しかもさらに拘ってあって、キッチン調理場の下あたりは、水がかかる事を想定して6角形がタイルです。
長年、床を扱っていますが、こんな床見たことありません。
これは組み上げる前の状態の床です。
六角形と平行四辺形の2種類の形から組み上げます。
こんな床、実は売っていません。
そう、この職人さんが作ったんです。
なんという情熱。
そして、なんという精度!殆ど狂いがありません。
これらには感動を覚えました。
実はこの床のデザインは伝統的なもので、問い合わせを受けることが稀にあります。
次回から問い合わせを受けたら、この職人さんを紹介したいです。
それほど素晴らしい技術と情熱をお持ちです。
「乱尺」と「定尺」
どちらが面白い貼り方なんでしょうか。
最近ブラックウォールナットの乱尺を仕入れたときに出た疑問です。
この写真は乱尺のブラックウォールナットです。
長さがバラバラで、節もあるグレードなので、ザックリした感じが素敵です。
この写真は、オーク材を「すだれ貼り」にした施工現場の写真です。
乱尺では出来ない、均整のとれた貼り方です。
節有のグレードですが、上品にすら見えます。
乱尺と定尺ですが、見た目の印象を考えると、「乱尺」=「カジュアル」「定尺」=「ラグジュアリー」となるのでは無いでしょうか。
しかし、今回ブラックウォールナットを仕入れた理由は、見た目とは違う他の理由があるんです。
「定尺だけで採ると歩留まりが悪い」
実はこんな理由なんです。
ブラックウォールナット材は数も少なく貴重な素材です。
ですから短いモノでも、貴重な資源、乱尺で製材する事は非常に有効です。
ただ短すぎても施工性や見た目の問題があるので、一番短いものは400mmにします。
最長のもので、1200mmが入ります。
狙って決まった数量を作れない決まった長さを作れない。
「定尺」を作る過程で発生する床材。
それが「乱尺」の床材なんです。
今回述べたように、木製品の生産の過程には、いろんな理由や物語があると思います。
折を見て、すべての製品の製造ストーリーを公表したいですね。
きっと、それは面白いものになるはずです。
魚沼杉の伐採ツアーに参加しました。
木材と人並み以上に接している身ですが、木を切り倒す「伐採」の瞬間に立ち会うのは初めてでした。
樹齢70年の魚沼杉の切り倒された瞬間、身震いがする程の儚さに覆われ、木を尊く感じずにはいられませんでした。
直球で言うと、木の死ぬ瞬間を見たんです。
私は丸太の段階を見て木の大切さを知ったつもりでいましたが、甘かったですね。
木材を扱っている方や、興味のある方、魚沼杉伐採ツアーはオススメです。
企画:株式会社石田伸一建築事務所
新聞の切っている人間、なぜか私でした。
スダレ貼りをした例です。
弊社の床材では、いろんな貼り方に対応できるようにしているのですが、余りそれが実行された例はありません。
よくある、普通のオーク材ですが、貼り方を変えると劇的に見え方が変わります。
「床」の在り方とは、まだまだ奥が深そうです。
先日、フレンチヘリンボーンが使われたマンションへ撮影に伺いました。
これがまた素敵な空気が漂う空間で、よくぞここまでヘリンボーンを「名脇役」に使ってくれたもんだと、とても感心しました。
床材は決して「主役」ではありません。
だから、こういった空間は床材の作り手として、とても嬉しくなるんです。
アンドウッドのショウルームが撮影スタジオに使われました。
カメラマンさんとモデルさんでこんなにイメージが変わるんですね。
写真:
Instagram.com/rumy.04
5月5日の朝市でも、撮影スタジオとして使われます。
家族写真など、アンドウッドをバックにして撮影できます。
ぜひお越しください。
写真の材はチーク材で、2種類の産地の違いがあります。
左の細いものが、ジャワ島で、右の少し太いものがスラウェシ島のチークなんです。
スラウェシチークの方が、若干色が薄いでしょうか。
ロットごとに産地が変わる事もありますので、気になる素材はアンドウッドまでご相談ください。
細かに情報を提供できます。
せっかくの床材、少しぐらいマニアックにこだわっても楽しいと思いますよ。
おかげさまで、お問い合わせを沢山いただいており、新規でのショウルームの予約が取りづらくなっています。
アンドウッドでは、「新規営業」よりも「既存のお客様」へのアフターメンテナンスやサンプル作成を優先して行っているため、新規のお客様がとても入りづらい体制なのです。
しかしながら、お問い合わせ下さる方には、かならず回答を致しております。(少々遅くなる事もありますが。。)
本当に要領の悪い会社で申し訳ありません。
できるだけ、多くのお客様からのご要望に応えられるよう、精一杯がんばりますので、何卒お付き合いの程よろしくお願いいたします。
写真はオーダーで作った特殊パーケットです。
※こういった依頼を簡単に受けてしまう私に問題ありです。でも良い床じゃないでしょうか。
桐の板を土間において、アクが出ないか調べています。
アク抜きが不十分だと、木口の部分からこの板は黒くなります。
実験をして約1か月目ですが、殆どアクは見られません。
桐のアク抜きの方法は何種類かありますが、床材に使用する桐には短期間で抜く方法が採用されます。
なので、どうしてもアクが抜けきれない可能性が残ります。
もう少し期間を置いて、アクが発生しないか様子を見てみましょう。
あけましておめでとうございます。
アンドウッドは本日4日より営業を開始しております。
面白い材料、面白い提案が出来るように、より一層、調達に励みます。
どうぞ、本年度もアンドウッドを宜しくお願いいたします。
※写真は今年の新商品の素材です。
凄い写真が海外よりきました。
「この木買うか?」
これ、カキノキっぽいので、「黒檀」だと思います。
すっごい木です。私、超大好きです。
しかし、これを私の仕事にする事は本分ではありません。
間違いなく、枯渇している材のひとつです。
切ってはダメな木です。
ここで私が「買う」という選択をすると、この木が「売れる木」であると判断され、人はさらにこの木を切り倒します。
生活の為に切る事を責める権利は私にはありません。
しかし切り続けると近いうちにしっぺ返しを食います。
しかも、そのしっぺ返しは私たちの子孫にです。
私の本分は、何が永く商売ができる木なのかを彼らに伝える事です。
この木では単発的にしか商売は持続せず、未来を苦しめます。
インドネシアのとある自宅へ招待され、床材を見てきました。
使用されていた素材はチークで集成されたものです。
日本では集成材は敬遠されがちですが、本国では人気です。
細かい方が「あでやか」に見えて良いとの事。
個人的にも好きな形状で、使い方次第では面白い空間になります。
事例写真も多くありますので、気になる方はお問い合わせください。
チークで作ったマグカップを入荷しています。
このチークは、木の根っこ近くの部位を使っており、いろいろな杢目があります。
フローリングでは、使いづらかった丸太の部位です。
オーダーを受けてから最終の仕上げを施して納品いたします。
木のコップで頂くコーヒーも、乙なものです。
またまた床材で天板にした例です。
チークパーケットで作られました。
天板との相性の良い素材ですね。
天板のニーズが高まり、弊社でも製作依頼がちらほら来ます。
本格的に「家具製造部門」を立ち上げ中です。
ご期待ください。
床材でテーブルを作られたお客様から写真が届きました。
なんとヘリンボーン柄です。
実寸大の下図に仮置きをして配置を決められたそうです。
床の施工に比べて、家具製作は目線が近くなるので荒が見えやすく繊細さを要求されます。
相当大変な製作だったのではないでしょうか。
忙しさを言い訳に、すっかりご無沙汰してしまった「今日のandwood」。
少し時間ができたので、新潟の「天寿園」の床を見に伺いました。
変わった貼り方のヘリンボーンです。
部屋の中心から、放射状にヘリンボーンが伸びています。
ヘリンボーンの形状も45㎜×405㎜で非常に細いものでした。
壁際は湾曲しており、巾木も10mm程度の分厚いものが採用されています。
恐らくは分厚さを強調させない為か、上面は壁と同じ白い塗装がされています。
部屋の前の廊下部分です。
左右対称に、ヘリンボーンが分かれて伸びています。
分かれている箇所の細かい施工です。
非常にきれいに施工されています。
職人さんは大変だったでしょう。
ここまでの建築は私も手掛けたことがありません。
もし要望があれば、ぜひやってみたいです。
チーク材の虫食いがある個所を、規則的な形に製材しました。
木目と虫食いの相性が、もはや芸術的ですらあります。
こんな材料、どんなふうに使えるのでしょうか。
用途は無限大。
壁、ドア、表札。
みなさんはどのように使いますか?