2020年のつぶやき

木は成長するものですが、決して「有限」とは言えないです。

特に成長の遅い木は多く切られてしまうと、あっという間に枯渇してしまいます。

 

「珍しい木がある」「良い木がある」という情報はよく世界中から入ってきます。

しかしながら、ほとんどが出所の得体の知れない木であり、いろいろな意味での危うさを感じます。

 

特に花梨材の情報は世界中から来ますが、弊社では殆ど扱いを辞めている状態です。

 

理由として、

1、価格が高すぎる

2、質が悪い

3、違法である可能性が高い

この3つがあるからです。

 

商売としての感覚では1と2は扱いを辞めることは正解です。

しかし私個人の感覚として、3の感覚が最も大切な事だと断言します。

 

商売に感覚が寄りすぎると、違法伐採が進み一部の人間のみが利益を獲得する絵図が簡単に出来上がります。

しかし木材という資源は人間、動物、植物、すべての生き物の共有財産だと思うのです。

なので、使うときは

資源を「生産」させる事

資源を「再利用」する事

資源を「必要なだけ」使う事

これらの事をよくよく考えるべきだと思います。

使う事は決して「悪」ではないんだけど、度を越して使ってはいけない。

意味もなく、理由もなく、無駄に使ってはいけないという感覚でしょうか。

 

私はアンドウッドの会社の商売としても、個人としても木を扱っています。

どちらに寄りすぎてもいけない。

判っているんですが、どうしても個人に寄っちゃう。

 

まだまだ、創業4年の苗木のような会社です。

100年後はどんな樹に我々はできるのか、それも楽しみです。