二つの黒い矢印の方を見てください。
タイルに接合している木材が黒くなっていますね。
これはタイルと木部の間のコーキング材が木材に染み込んで化学反応で黒くなったと考えられます。
一方、赤い方の矢印を見てください。
なんの変化もありませんね。
この違いを考えたのですが、木材の「小口」がコーキング材の溶液を吸ったのではないでしょうか。
木目と直交する「小口」は毛細管現象により液体を吸いやすいんです。
赤の矢印の箇所は木目と並行の面なので、変化はほぼ見られません。
長年、この化学反応を見てきましたが、確かに平行した面では見られることが少なかったです。
この年になって、ひとつ勉強になりました。