オーク材は人気の樹種で、手頃なイメージがあると思います。
しかし原材料は意外にも少なく、調達に一番苦労する樹種でもあります。
今回はそのオーク材に焦点を絞り、ここに記録を残します。
日本の空港から約3時間で大連に到着します。しかしその大連にオークの原木はほとんどありません。
原木を確認する為には、さらに北へ行かなくてはダメです。
北へ行く為には、バス、電車、飛行機、この3種の交通手段があります。
今回は吹雪の真冬だった事もあり、安全な電車で行くことにしました。
電車に乗るのですが、中国の人は非常にパワフル。
順番を譲っていては、いつまで経っても先に進めません。
割り込みに次ぐ割り込み、熱気が凄い。
しかし中国の方は、この割り込み競争を楽しんでおられるかの様な印象。
「あいつはなんて図々しい奴だ!(笑)」
「パパは先に行っちゃうよ、みんなついてこいよ!」
「ああ、彼氏があんなに遠くに行っちゃったよ。もう、やんちゃねえ!」
みたいな会話が聞こえてきます。
ゲーム感覚で競争を楽しんでいましたね。
それもそのはず、この電車は全て指定席の特急電車なのです。
それなのに、なぜ割り込むのか?
単純に何となくワクワクして楽しいんです。そんな空気があります。
私もつられて楽しんじゃいました。
今回の乗車する電車です。何かに似ていませんか?
そうです、新幹線です。
時速は300キロ近く出ます。
開通当初は事故があり話題になりましたが、現在は大きな事故もなくスムーズに運行がされていますので安心。
夜が明けて車窓を眺めていると、風力発電が見えてきました。
それもかなりの台数です。
プロペラはクルクルと回っており、風は強く吹いている様です。
余談ですが、中国で商品を生産していると、停電により納期が遅れることがあります。
停電の原因は爆発的なクーラーの普及です。
経済発展に電力の供給インフラが追いついていません。
こんな予想だにしない遅延がありますので、海外とのやり取りは気を張ります。
と、そんな車窓を眺めて約5時間、ハルビンに到着です。
目的地の半分位までやっと到着しました。
そろそろ疲れも出始めて、本格的に腰を据えて食事がしたい所です。
ところでこのハルビンですが、意外にも大都会なんです。
この数年でスターバックスやマクドナルドも進出しており、その風景を切り取ると日本と変わりがありません。
便利な反面、ちょっと寂しい気もしますが。。
しかし、お腹が減ってきました。
ハルビンでご飯です。
メインは餃子、手前の飲み物はカボチャの温かいジュース(スープ?)。
ジャガイモの千切りに山椒オイルを和えたもの、そして海藻サラダ。
空腹という調味料を抜きにしても、味は結構いけます。
食事をしていると、近くに丸太を持っている人間がいるとの情報が。
予定を変更して、ハルビン周辺も回ってみることにしました。
しかし、こういった情報は必ずと言って良いほど食事の席から生まれます。
私の感覚では、酒が入るとより良い情報が集まります。
そう、決して酒が飲みたいから飲んでいるわけではないんですよ。決して。。
次回の調達記はハルビン周辺の丸太調査へ。