調達記9 インドネシアの有用樹種 丸太と人の縁

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写真:巨木と店主の親友

以前にも記述したように、この国は植物にとってやはり天国です。

この丸太の写真がそれを物語っていますね。

しかし、これ程の丸太はこの天国でも中々お目にかかれません。

ついには需要と供給のバランスが崩れてきています。

丸太には歴史あり

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写真:巨木メンゲリス

丸太との出会いには「縁」と「運」がつきものです。

先ほどの巨大丸太は、とある土地を開発した時に出てきたものとの事。

恐らく、古くからの地主が土地を売ったのでしょう。

地主がその土地を売った理由は不明ですが、彼にとってお金が必要だったのかもしれません。

丸太をみていると、それが市場に出てきたドラマが1本1本ににあります。

 

 

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写真:メルバウの丸太

このメルバウ丸太も相当の年月を費やしてここまで大きく育っています。

250~300年以上の樹齢との事です。

この丸太が生まれた頃は日本ではまだ徳川吉宗が征夷大将軍で実権を握っており、「目安箱」が置かれ始めたころです。

そう考えると、深く長い歴史があるように感じませんか?

この丸太もなにかの「縁」があり、ここへ辿り着いたのでしょう。

製材がされて、この丸太が板になっても、良い「縁」に恵まれるよう願わずにはいられません。

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写真:吊るして運ばれるメルバウ

丸太は非常に重いです。

とても人力で動かせるものではありません。

ワイヤーで吊るして、写真の様に移動させます。

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写真:丸太の挽き図面

1本の丸太の挽き方で、その価値は全く変わります。

「木目を奇麗にとるのか?」

「幅を広くとるのか?」

「歩留まりを良くとるのか?」

上記の内容をすべて含んだ挽き方ができれば最高なのでしょうが、中々難しいところです。

家具や楽器などに使用する薄い化粧ツキ板の場合は「木目」優先して挽いています。

一方、私のフローリングの分野では「幅」と「歩留まり」が優先されて、極端に言えば木目は余り気にせず挽いています。

丸太の購入主は、如何にして丸太を価値を上げるかを考えて挽きますので、その時のニーズと丸太の状態と相談します。

 

 

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写真:裁断中の丸太

丸太を裁断する機械です。

写真では少し判りづらいかもしれませんが、手前の男性のすぐ奥で丸太がカットされています。

薄く、幅広く裁断をしていますので、フローリング用でしょうか。

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写真:裁断された丸太

黒っぽい材料、これはローズウッドです。

ローズウッド特有の香りが現場を漂っています。

この香りが「ローズ」に似ているので名前の由来になっています。

しかし現地のインドネシア人はこの匂いを「牛のう○こ」と言っています。

確かに、そういわれるとその匂いにも感じますが。。

好きな人は好きですが、嫌いな人は嫌いな匂いですね。

※ローズウッドは通称であり正式名称は「ソノケリン」です。

ページトップの彼が、インドネシアの良い所に連れて行ってくれるとの事。

この国をもっと知れるチャンスです。

もちろん2回返事でOKしました。