インドネシアは熱帯の気候。
四季はなく、あるのは「乾季」と「雨季」の二つだけ。
全く植物の成長にとって、こんなに恵まれた環境はあるのでしょうか?
計画的に植林をするにあたり、その自然に依存する環境は整っています。
日本国内では、まず見る事の出来ないチークとマホガニーの苗です。
まだ赤ちゃんの状態で、可愛らしさを感じます。
それもそのはず、まだ生まれて2か月程度。
これがあんなに大きな丸太になるなんて、信じられませんね。
チークとマホガ二ーの苗を持ってみました。
本当に小さく、まさに赤ちゃんです。軽々と持てます。
これが成長して素材として使えるようになる様、少なくとも30年は必要です。
その頃の世界はどうなっているのでしょうか?
森林の中で、色々な話を現地の人間とします。
私と話している彼には二人の子供がいて、私も同じく二人の子供がいます。
似た立場、やはり考える事は同じで、
「今日植えたチークは、未来に生きる現在の子供の為だね」
という事です。
今日から30年後、きっと誰かがこのチークを使ってくれています。
チークの丸太が運ばれてきました。
植林のチークです。
樹齢は30~40年程度のもので、比較的若いチークです。
私が通常使っていたチークは、樹齢が60年程度のものでしたので、丁度その半分くらいの樹齢です。
今回はこの素材を使って、フローリングを製造します。
今回は加工経験の少ない若いチークを使用するので、乾燥や製材に若干不安が残ります。
いくら「木材の生産力」が高い植林チークでも、「加工力」が優れている必要があります。
「魅力」のある床材に仕上げたいものです。
せっかく成長してきたチーク材、あと一歩、何とかしたいです。
次回は加工工場の探索とチェックです。