調達記8 インドネシアの有用樹種 マホガニー編

アンドウッド 無垢フローリング 新潟 調達記
写真:木漏れ日とチーク丸太

この国の環境は植物にとってやはり天国なのか、動物よりも力強く感じられることが多々あります。

極寒のハルビンも心地良いのですが、この熱帯のインドネシアもたまりません。

次はどんな丸太に出会えるでしょうか。

ワシントン条約に適合する木材

歩いていると、目的の木材が見えてきました。

アンドウッド 無垢フローリング 新潟 調達記
写真:マホガニーの葉

マホガニーの木です。

この木は「楽器」や「家具」等に重宝されています。

それもそのはず、寸法の安定性に優れており加工もし易いです。

この正式名称は「オオバマホガニー」と和名では呼ばれ、楽器で有名な「ホンジュラスマホガニー」と実は同じ木です。(※ホンジュラスマホガニーは商用名です)

過去に南米より苗を仕入れて植林を始めたとの事。

 

 

 

アンドウッド 無垢フローリング 新潟 調達記
写真:マホガニーの丸太

こちらは、マホガニーの丸太です。

口径は70~80センチ位のもので、樹齢は100年前後。

意外にもマホガニーは成長の早い材料です。

それもあってなのか、材料はやや軽い傾向にあり、持った感じは空気を多く含んでいる印象があります。

しかし素材は比較的硬く、虫や菌への対抗性に優れています。

そして加工も容易であり、仕上げも磨けば光沢が出て、釘を打っても割けづらい。

確かにこんな良い材料を、家具職人や楽器職人が見逃す理由がありませんね。

無垢フローリング アンドウッド 新潟 調達記
写真:マホガニーを施工した例

マホガニーの床です。

磨き上げて光沢を出しており、木目も非常に上品。

余り日本には普及していませんが、中々の良材です。

 

実はマホガニーはワシントン条約の附属書IIに登録がされている材料です。

しかし、インドネシア産のものは植林材の為、それの「適合外」と今の所はされています。

インドネシア政府の認証書類さえあれば輸入できます。

ただ、今は輸出入ができていますが将来は判りません。

世界的にマホガニーの供給量が少なくなった場合、例えそれが植林材であったとしても、輸出入ができなくなる可能性が十分にあります。

私が見た感じ、世界規模で見て絶対供給量が需要より明らかに下回っています。

そう遠くない未来、植林マホガニーもワシントン条約に適合されるかもしれません

無垢フローリング アンドウッド 新潟 木材調達記
写真:パチェルとコピケンタ

植林地のそばにある食堂で昼食です。

私の大好物の食べ物「パチェル」とコーヒー「コピケンタ」です。

パチェルは未だに良く分からない食べ物なのですが、下記の事が分かっています。

・インドネシアでは朝食に食べる。

・バナナの葉を皿にしている。

・甘くてピリ辛のピーナッツソースが掛かっている。

・小魚を潰した薄い揚げせんべいが付いている

とりあえず「パチェル」と言えば写真の美味しいものにありつけます。

また「コピケンタ」も謎の飲み物で、基本はコーヒーなのですがコーヒー豆を挽いた粉がそのままお湯に入っています。

そして、その粉が沈むのをジッと待ちます。

粉が沈んだら、上澄み液を下皿に入れて、それを飲みます。

この上澄み液ですが、笑うほど甘いです。

とりあえず、「コピケンタ」と言えばこの美味しい飲み物にありつけます。

 

 

無垢フローリング アンドウッド 新潟 調達記
写真:デザート

そして、デザートです。

もち米にココナッツとキナ粉と砂糖をまぶしたものです。

日本でいう、「おはぎ」の様なものでしょうか。

先ほどの「コピケンタ」が非常によく合います。

ココナッツが入っている所が南国ですね。

次回は丸太の加工工場へ。

インドネシアでは、どの様に製材がされているのでしょうか?