調達記7 インドネシアの有用樹種 チーク編

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写真:植林チーク

 日本から遠く離れて飛行機で南に8時間前後、インドネシアは赤道付近に位置しています。

一年を通して温暖な気候であり、その中で乾季と雨季に分かれています。

植物にとって天国の様な環境であり、日本では見られない樹種も豊富に存在するのにも頷けます。

政府事業の植林地へ

 インドネシアの植林事業は盛んです。

その植林木にはどんな種類があるのでしょうか。

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写真:チークの落葉

チークの植林地に足を踏み入れました。

ふと目を下に向けてみると、チークの落葉が。

チークの葉は非常に大きく、長手方向で40センチ前後あります。

一度見れば忘れられない存在感がありますね。

周りの落葉と比べてもその大きさが引き立ちます。 

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写真:チークの丸太

こちらは、チークの丸太です。

口径は20センチ位でしょうか。樹齢は50年前後との事。

チークは比較的成長の遅い木ですが、これは更に小さく感じます。

実はこの植林地、日光が入りづらい所に位置しているんです。

そのために成長が遅い様です。

木材すべてに言えることですが、成長は遅い方が身が詰まって良材になり得ます。

あえて良材を作るために、この位置に植林しているんですね。

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写真:成長の遅いチークと早いチーク1

成長の早いチークと遅いチークを並べてみました。

左の方が色が濃く、ゆっくり成長したものと判断ができます。

年輪を見ても、左の方が詰まっていますね。

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写真:成長の遅いチークと早いチーク2

それぞれのチークの断面です。

こうすると更に一目瞭然で、下の方が目が詰まっていますね。

産地は上のチークがスラウェシ島、下がジャワ島です。

ジャワ島の方のチークは、インドネシア政府にしっかりと管理されていて、クオリティが高いと思います。(あくまで主観的な意見としてですが。。)

日本の「杉」もそうですが、環境や管理が違うことにより全くその性質は違います。

「チーク」は日本には余り馴染みが無いせいか、産地にまで拘る方はほぼ皆無です。

ぜひ、拘ってみてください!面白いと思いますよ。

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写真:日の良くあたる畑

 一方こちらはインドネシアの畑です。

日光が非常に良く当たる場所に位置していました。

木材には日の当たらない場所で、野菜や果物には日の当たる場所で。

場所の住みわけができているんですね。

次回は別の植林地へ。

どんな木材がそこには生息しているのでしょうか。