100年使われる床材へ

アンドウッド 床材 調達期 100年使われる床材へ
写真:製材中の床材

 

床材は木材で出来ています。

そう、さかのぼると床材は種から始まっていますね。

発芽し、大きく成長し、製材され、床材になるのです。

床材となるまで

 箇条書きにしてみると、

①植林

②生育

③伐採

④製材

⑤現場施工

⑥竣工

 

運搬や輸入処理などの事柄は省いて、純粋に木材が建築の一部へと変化する過程はこんな感じでしょう。

余りにも多くの過程を経て、多くの人の手を借りて、床材はその本来の役目を発揮することができます。

アンドウッドができること

アンドウッドでは、先ほどの①~⑥までを把握できるように常に目を光らせています。

しかしながら、その内①~③をすべて把握することは難しく、その状況は遠隔で定期的にミーティングで確認をします。

実際には、④~⑥までがアンドウッドの力が一番出せるところではないでしょうか。

竣工した後の事は。

とても気になる事です。

なぜなら、これだけ手間のかかった床材ですから、一日でも長くその存在をこの世界に留めておきたい。

それが心情です。

簡単に剥がして捨てて燃やすには余りにも勿体ない。

では簡単に捨てて燃やせないように、心情に訴えてはどうでしょう。

素性をさらしてみよう。

アンドウッド andwood フローリング 未来に残す仕掛け
写真:とある建築現場にて

 

新潟のとある建築現場の一枚です。

何をしているのでしょうか。

アンドウッド 油について フローリング andwood 床材を未来に残す仕掛け
写真:書き込み中

 

床材の裏に何かを記入していますね。

 

 

アンドウッド andwood 現場 着色塗装 無垢フローリング
写真:裏面に素性を書き込む

 

床材の素性を書き込みました。

以下、書き込んだ内容です。

 

2020年 アンドウッド製造 中国大連旅順にて

 表層 フランス産 天然オーク材

 基材 福建省 ユーカリ材 ポプラ材

表層のみイソシアネート系にて接着 ※ノンホルム

基材はフェノール系にて接着 ※乾燥にて無害化

100年後にもこの床材が活用されていることを望む

アンドウッド 代表 遠藤大樹 2021年9月24日 

 

 

アンドウッド 未来に残す床材
写真:床を張った場所

 

裏面に情報が書かれた床材を赤枠の所に張りました。

ここで大切な事は、「接着剤を使わない」事です。

これを使ってしまうと、剥がしても床材がボロボロになり再利用できなくなります。

24ミリの下地合板の上に、釘だけで施工をしてもらいました。 

後は未来の人に任せよう

アンドウッドができる事は、竣工の一旦ここまでです。

裏に書き込んだ理由は2つあります。 

①素性がわかると、剥がしたときに価値を見出せる。

価値のあるものを捨てる人はいるでしょうか?

剥がしたときに、この素材は貴重になっていると予想します。

しかし、その素性が判断できないとただの古い床に見られてしまうかもしれません。

また製造者自らが記入することにより信憑性が増し、未来に大きな価値を生む可能性があります。

②心情に訴えることができる。

恥ずかしながら綺麗な字ではありません。

しかしこれも味があると良い方向へ目に映れば幸いです。

未来の人間も心は必ずあるはずです。

竣工後でも情報を残す事が大事

「木材の素性」「補修方法」「施工方法」など、床材に対する情報が増えれば増えるほど、その床材の価値は増していきます。

アンドウッドはこれら情報をすべてQ&Aに日々蓄積して、誰でも見られるようにしています。

この情報が床材の価値を守るはずです。

 

また未来に床材が剝がされる時、想像も付かないような技術があるのかもしれない。

その技術とアンドウッドの残した情報たちが繋がり、床材に新たな価値が生まれるのかもしれない。

祈りにも近いような希望ですが、これを無くしては製造を続けることはできません。

アンドウッドがサインします。

未来に床材を残してみたい方、アンドウッドは手助けできます。

床材裏面に記入いたしますので、気軽にメールを下さい。

 

アドレス

mail@andwood.jp

 

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 ・オーク プライウッド フローリング スダレ張り 

 

協力:塚野建築設計事務所