インドネシアでよく感じることは、人と人の距離が物理的にも精神的にも近いことです。
たとえば、家族4人で1台のバイクにしがみつくように乗っている姿が見られます。
そして仲良さそうに談笑をしているのです。
この距離感はインドネシアの象徴とするものではないでしょうか。温かさを感じずにはいられません。
最初は彼らとの距離が物理的にも近すぎて、恥ずかしかった事もありました。
しかし今ではこの距離の虜です。もっと来てくれと受け身な私は思ってしまいます。
変な表現かもしれませんが、「生ぬるい感じ」がとても心地よいんです。
彼らからの提案は非常に大らかにされます。
「海、山、川。どこに行きたい?」
どんな海なのか、どんな山なのか全く分かりません。
質問しても「高い」とか「きれい」等の情報しかなく、前情報がほとんどなく決断を迫られます。
今回は「川」を選択しました。
意図して作られたミステリーツアーでなく、リアルなミステリーツアーが始まります。
とある峡谷の村です。
この場所には色々と驚かされました。
まず、イスラム教の国で、マリア様が拝めるとは想像できませんでした。
熱帯の植物と自然な形の岩が中心の景色ですが、粗野な感じはなく非常に上品です。
なにもない礼拝堂ですが、ただ十字架だけが神々しく光っています。
太陽の光が十字架に入るように設計されたヤシの屋根です。
ヤシで編んだ屋根は南国仕様ですが、この空間には教会特有の湿気のないピーンと澄んだ空気が漂います。
さらに山奥に進むと、滝がありました。
遠くに黄色いシャツを着た友人が手を振っています。見えますか?
非常に大きな滝で、水も澄んでいます。
この写真の一枚だけを見ると、まるで日本みたいですね。
今回は木材から全く離れた内容でしたね。
次回は工場へ戻り、出来上がり商品の検品打ち合わせです。
きっと彼らの作った製品は素晴らしいものに違いありません。
今から楽しみです。