経年変化の凄さ

本日、ホワイトヒッコリーを施工させていただいたお宅へ、撮影に伺ってきました。

 

そこで目に留まった家具のひとつに、イームズのDCMがあり、その佇まいに思わず驚かされました。

 

最初に見たときは、木部に美しい艶があり、その雰囲気から古い初期のビンテージだと思ったほどです。

ところが伺ってみると、2004年に Herman Miller から復刻されたモデルとのこと。

 

確かに、古いビンテージと比べるとプライウッドにはしっかりとした厚みがあり、当時の復刻モデルらしいディテールを感じさせます。

 

2004年といえば、すでに20年以上前。

時間の経過を考えれば、もはやビンテージと呼んでも差し支えない存在です。

 

実は私は、この椅子が現役で販売されていた当時を知っています。

新品で店頭に並んでいた頃の印象を覚えているからこそ、今回の変化は正直、衝撃的でした。

 

というのも、発売当初のこの椅子には、正直なところ「色気」というものを感じていなかったからです。

それが、20年という時間を経て、ここまで堂々とした、深みのある佇まいになるとは、当時は想像もしていませんでした。

 

アンドウッドの床材も、すべて新品の状態からスタートしますが、製法としてはどこか近い考え方で作られています。

20年という時間を経て、素材そのものがここまで表情を変える——

そんな未来を、今回のDCMを通して確信に近い形で感じることができました。

 

間接的ではありますが、アンドウッドの床が歩んでいくこれからの時間を、少し先取りして見せてもらったような気がします。

 

本当に勉強になりました。

N様、貴重な体験をありがとうございました。