海外出張の理由

 

ダストオークが使われた初めての建築が竣工しました。

 

この床材は品質コントロールが難しく、最後まで気が抜けない床材でした。

なぜなら、この床材には仕上がり予測が難しい2つのポイントがあるんです。

 

・木目の状態によって見た目がかわる

・塗装職人の機嫌によって仕上がりがかわる

 

はっきりいって、心労を考えると割にあわない床材です。

これを海外に行くことが出来ずに、ZOOMのみで打ち合わせのみで仕上げるとは、リスクが高すぎてバカな話です。

 

アンドウッドとして、できる限りしたことは、

・樹齢の指定、木材のグレーディングルールの細分化

・塗装職人と使用塗料の成分の指定(ブランドでなく、成分というのがポイント)

 

主に、この二つです。

今まで感覚的に海外やっていたことを、気持ち悪いくらいに論理的に文章化して、それを現地に伝えました。

 

結果、ある程度の製品化ができた事に、私の今までの感覚は一定の論理に基づいたモノだったんだなと、知らされてしまいます。

 

「これでは、海外に行く意味がないんじゃないか」

 

真っ先にこの文章が脳裏をよぎりました。

。。。実際、そうなのかもしれません。

 

しかし感情として、私は海外に行って、いろんな友人と会い、床材の話がしたい。

 

一生懸命に、海外に行く上手な理由を屁理屈こねなくては。