施工中のトラブルや疑問について


Q:壁際に養生テープの糊が残ります。対処法はありますか?

無塗装、オイル塗装であれば下記写真の様にヤスリで木目に添って削って取って下さい。

120番程度の粗さががお勧めです。

ウレタン塗装の場合はシンナー、もしくはハンドクリームを付けて優しく取り除いてください。

ウレタンの場合、擦りすぎたり溶剤が強すぎるととツヤが変わる可能性があるので、見えない所で試してからご利用ください。


養生を取ったら、床が白くなっていました。対処方法は?

養生を取ると床材が白くなっている事が稀にあります。

間違った方法で清掃をすると悪化しますので、下記方法で対処してください。

養生 白濁 補修 方法 andwood アンドウッド 無垢 フローリング
1、所々が白くなった状態

養生を取ったところです。

所々が白くなっています。

養生 白濁 補修 方法 andwood アンドウッド 無垢 フローリング
2、写真上半分を油性塗料で磨いた状態

写真の上半分を「油性塗料」で磨きました。

白濁が取れているのが確認できます。

養生 白濁 補修 方法 andwood アンドウッド 無垢 フローリング
3、全面を磨いた状態

全面を磨いた状態です。

白濁はすっかり取れました。

白濁の原因は「界面活性剤」などによる油の「乳化」です。

床をそれが含まれる溶液で掃除をした後に養生をすると、高確率で白濁化します。

下記動画でも説明しています。


Q:床を削るとキレイになると聞きましたが、本当ですか?

床のサンディング
床のサンディング

はい、本当です。しかし手作業でする事は難しいでしょう。

ドラムサンダーという機械を用いて表面を0.5mm~0.8mm程削ります。

驚くほど奇麗になります。


Q:パインフローリングにヤニがでてきた。除去の方法を教えてください。

無水エタノールで奇麗に拭き取れます。

ウエスなどにしみこませて取り除いてください。

ヤニは1~2年ほどで徐々に出なくなりますので、ご安心ください。

ヒノキのヤニですが、下記に補修動画があります。

ぜひ、ご覧ください。


Q:無垢フローリングの表面がひび割れてきました。何か対処方法は?

割れた個所に接着剤を流し込みヤスリで表面を整える方法があります。

オーク無垢床の補修
オーク無垢床の裂け補修1

ナラ材の割れ(裂け)です。

オーク無垢フローリングの補修
オーク無垢床の裂け補修2

接着剤を裂けた個所に流し込みヤスリをかけています。

ヤスリをかけると木粉が出ますので、接着剤と混ぜるように割けた部分に入れます。

オーク無垢フローリング補修
オーク無垢床の裂け補修3

表面が整った状態です。手でなぞっても引っ掛かりはありません。

オーク無垢フローリング補修
オーク無垢床の裂け補修4

遠目から見た様子です。

光により焼けてきますので、木目に馴染んで目立たなくなっていきます。


Q:既存のフローリングの上に重ね貼りで無垢フローリングを施工はできますか?

重ね貼りの施工は基本はおすすめしていません。

理由として下記の5点が挙げています。

 

1、既存のフローリングとその下地の間に空洞がある可能性があるので、重ね張りすると踏んだ時にその空洞が沈む事により音が発生するリスクがある。

 

2、既存のフローリングと下地との接着が不十分である可能性があるので、新規で施工した無垢フローリングの伸縮によって、接着の弱い箇所がはがれてしまい盛り上がるリスクがある。

 

3、既存のフローリングにワックスなどが塗られている場合、接着剤の効きが弱くなり、または効かない事により空洞ができて床鳴りのリスクがある。

 

4、既存のフローリングに不陸があり、床が平滑に仕上がらない可能性がある。

 

5、既存のフローリングに釘が効かない可能性があり、施工性が悪くなる。

 

すなわち、この5点を容認できれば施工できる可能性があります。

パーケット施工
Pタイルの上に施工1
パーケット施工
Pタイルの上に施工2

こちらの写真は、既存のPタイルの上に施工をした写真です。

施工後も特に床鳴りをすることもありません。

しかし、先ほど述べました4の項目だけクリアできませんでした。

無垢フローリングパーケット不陸
少し不陸のでた床

下地に不陸があったため、そのまま仕上がりの表面にも現れています。

ここの現場は高さに制限があったため、下地が作れない現場でありました。

完璧に施工をされたい方には不向きな工法ではありますが、状況によっては重ね貼りも選択肢のひとつですね