日本から遠く離れて飛行機で南に8時間前後、インドネシアは赤道付近に位置しています。
一年を通して温暖な気候であり、その中で乾季と雨季に分かれています。
植物にとって天国の様な環境であり、日本では見られない樹種も豊富に存在するのにも頷けます。
インドネシアの植林事業は盛んです。
その植林木にはどんな種類があるのでしょうか。
チークの植林地に足を踏み入れました。
ふと目を下に向けてみると、チークの落葉が。
チークの葉は非常に大きく、長手方向で40センチ前後あります。
一度見れば忘れられない存在感がありますね。
周りの落葉と比べてもその大きさが引き立ちます。
こちらは、チークの丸太です。
口径は20センチ位でしょうか。樹齢は50年前後との事。
チークは比較的成長の遅い木ですが、これは更に小さく感じます。
実はこの植林地、日光が入りづらい所に位置しているんです。
そのために成長が遅い様です。
木材すべてに言えることですが、成長は遅い方が身が詰まって良材になり得ます。
あえて良材を作るために、この位置に植林しているんですね。
成長の早いチークと遅いチークを並べてみました。
左の方が色が濃く、ゆっくり成長したものと判断ができます。
年輪を見ても、左の方が詰まっていますね。
それぞれのチークの断面です。
こうすると更に一目瞭然で、下の方が目が詰まっていますね。
産地は上のチークがスラウェシ島、下がジャワ島です。
ジャワ島の方のチークは、インドネシア政府にしっかりと管理されていて、クオリティが高いと思います。(あくまで主観的な意見としてですが。。)
日本の「杉」もそうですが、環境や管理が違うことにより全くその性質は違います。
「チーク」は日本には余り馴染みが無いせいか、産地にまで拘る方はほぼ皆無です。
ぜひ、拘ってみてください!面白いと思いますよ。
一方こちらはインドネシアの畑です。
日光が非常に良く当たる場所に位置していました。
木材には日の当たらない場所で、野菜や果物には日の当たる場所で。
場所の住みわけができているんですね。
次回は別の植林地へ。
どんな木材がそこには生息しているのでしょうか。